世界遺産タイル|シルクロード・ウズベキスタン陶芸ギャラリー

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シルクロードの神髄を伝える
中央アジアにおけるペルシア陶器の一つに数えられ.る正統ホラズム窯は、イスラム美術の古典的な幾何学文様を描く碧青釉陶ホラズム流派の窯元です。中世シルクロードの製陶術や職人体系を継承し、世界遺産の歴史的建造物を飾ってきた伝統的な絵柄を今日まで守り続けています。文化財的価値の高い陶器作品は国内の博物館にも収蔵され、世界的に見ても希少な美術工芸であることから、ドバイやクアラルンプールなどで行われた国際展にも招聘されています。1997年には日本の人間国宝にあたる栄誉を政府から受けました。
バディア皿《ホラズム(ヒヴァ) 19世紀》
民族の美学を継承する3つの色
オイルランプ《正統ホラズム窯》


正統ホラズム窯の碧青釉陶(へきせいゆうとう)は、3つの色だけが使われています。洋の東西を問わず、神聖な存在を描くときに使われる「藍青色」、モスクのドームやヒヴァのミナールなどイスラム美術を象徴する「ターコイズ・ブルー(トルコ・ブルー)」、下地をそのまま残した「灰白色」が窯の伝統色です。

さらには、イスラム教の教えに従って、偶像崇拝につながる人物や動物は一切、描くことがありません。国内の窯元が陶工から陶芸家に鞍替えし、現代作風の創作に走る傾向がある中で、正統ホラズム窯はあくまで“シルクロードの陶工”であり、そこに時代の変革にもぶれなかった民族芸術の誇り高くも力強い美しさがあるのです。
カラクム砂漠の静かなる陶郷
正統ホラズム窯はカラクム砂漠の辺境にあります。 道端ではロバが荷車を引き、家畜が草を食み、土塀の民家が建ち並ぶ村の一角に、窯の煙を上げています。20世紀初頭の共産主義による近代化をまたいで、この地にシルクロードの製陶術が生き延びたのは、まさに辺境であったがゆえの奇跡でした。
土と焔の香り漂う正統ホラズム窯の工房
人間国宝(カモラディン・ベフゾット)を授かった陶聖
太陽の大地にともされた窯の火
乾燥を待っている装飾タイル
日本の陶器の焼成温度は一般的に1200度以上ありますが、ウズベキスタンの陶器は700度〜1200度の低火度です。それでも正統ホレズム窯は、国内で最も高温で焼成している窯で、カラ(城郭)の装飾タイルを作ってきた伝統があるので、建築材料に適した重厚感のある仕上がりになっています。

独特の青を生み出す顔料

装飾タイルの窯入れ前
中央アジアの建築文化を支える
アル・ホレズム記念館(ウルゲンチ)
正統ホラズム窯が国内外でも貴重な存在にあるのは、遺跡の修復用タイルや伝統的なイスラム建築の装飾タイルを手がける窯元だからです。タシケントの東洋学大学近くの現代芸術センターのファサード、ウルゲンチやブハラの建築・公園プロジェクトに正統ホレズム窯の装飾タイルが使われています。
エントランスの正門
装飾タイルのアーチ
正統ホラズム窯の装飾タイルを使った建物は、「施工実績」のページをご覧ください。
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