世界遺産タイル|シルクロード・ウズベキスタン陶芸ギャラリー

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モザイク・タイルの聖なるブハラ
ブハラはウズベキスタン国内の中でも特にイスラム教への信仰心が厚い地域で、「聖なるブハラ」と尊称されている宗教都市です。紀元前5世紀にはすでに都市機能を持ち、古代にはペルシア帝国の影響下でイランの文明を発達させました。9世紀のサマン朝の首都となってからは、サマルカンドをしのぐ商業都市となり、文化の上でも近世ペルシア文学の拠点となったのです。現在も旧市街の都市構造は9世紀以来変わりなく、現存する中央アジア最古のイスラム建築「イスマイル・サマニ廟」(892〜943年)などの古建築が残されています。
ファイアンス・モザイクと彩釉ファイアンス・タイルの装飾壁面
清楚な祈り、カラーン・モスク
ハザールバーフ煉瓦積み技法が見られるカラーン・ミナール
ブハラで最も神聖な場所とは、ソ連時代にもイスラム教の宗教指導者を養成していたミーリ・アラブのマドラサと、約1万人のイスラム教徒を収容できるカラーン・モスク(金曜モスク)です。16世紀の建物ですが、ファイアンス・モザイクはとても良い状態で保存され、極めて芸術性の高い壁面装飾を見ることができます。この二つの建物の間に建ってるのが、カラーン・ミナール(1127年)で、青い施釉タイルが部分的に填め込まれ、装飾的な煉瓦積みとしては最高水準の技術です。
神聖をおびたカラーン・モスクの内庭
エントランス正面のモザイク・タイル
エントランス側面のモザイク・タイル
モスク内部の中央壁面ミフラーブ
不死鳥が舞う、ナーディル・ディワンベギのマドラサ
不死鳥を挟んで人面を持つ太陽が描かれている
ブハラ・ハン国が成立し、16世紀にサマルカンドからブハラに首都が移転した頃の建物なので、ティムール帝国様式の影響が見られます。ファサードにはサマルカンドのシールダール・マドサラと似て、2匹の不死鳥を挟んだ中央に、人面を持った太陽が描かれています。マドラサの前は17世紀に造られたラビ・ハウズという池があります。
ファサードの壁面に見られる文字をかたどったモザイク
歴史的建造物の修復工事
建物から取り外した装飾タイルの窓
国内の歴史的建造物は、幾度となく修復が加えられてきました。サマルカンドでは、完全な形で修復されましたが、歴史的景観という点では賛否が分かれます。ブハラでは、初期修復の際、一部に工業製タイルが使われましたが、それらを剥がして、伝統的なタイルに張り替える作業風景が見られました。

壁から剥がされた初期修復のタイル

修復では地元の職人が活躍する
現代建築にも装飾タイルが使われている
首都タシケントは近代的な都市ですが、明らかに他の国とは違う景観を持っています。それは、公共施設や地下鉄、クバルチーラと呼ばれるソ連型アパートなどが、装飾タイルで飾られていることです。
ウズベキスタンはまさにシルクロードの陶芸文化を誇る「タイルの国」なのです。

商店の軒先に見られる陶器の柱

タシケントの都心に建つクバルチーラ
ホラズム・ヒヴァのタイルについては、「タイルの都・世界遺産ヒヴァ」のページをご覧ください。
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